小学生のほとんどが自分用のスマホを持っている昨今です。子供にスマホを持たせたい理由としては、緊急時の連絡先に使用したいと思っている人も多いのではないでしょうか。
緊急時に連絡をしたいけど、スマホを学校に持っていかせても良いものなのかしら?
原則禁止がルールなのですが、最近では学校側のルールも結構変わってきています。どんな感じなのか解説してみます。
- 小学生でスマホを持つことについて
- 小学校にスマホを持って行って大丈夫か
- 条件付きで持ち込み可とはどんな条件?
小学生がスマホを持っている割合は63.3%
子供がみんなが持っているからスマホが欲しいって言った時に、みんなって本当は数人でしょうなんて思ったことはありませんか?
実は、小学生のスマホ所持率は低学年では23.4%、高学年では63.3%。(内閣府:⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査より)
周りのほとんどがスマホを持っているって本当だったんですね
低学年から高学年へ学年が上がるタイミングで購入を検討する人が多いという事がわかります。
子供にスマホを持たせるメリットとデメリット
みんな持っているとは言っても心配も多いわ!
子供にスマホを持たせるにはリスクを理解しておくことがメリットを活かすことに繋がります。デメリットにはしっかりと対策をすることが大切ですね。
- 現在地の位置情報がわかる
- 連絡手段ができる
- コミュニケーションが取れる
- 物事を自分で調べる事ができる
- ネットリテラシーの練習、習得ができる
- スマホ依存になる
- 視力低下など健康面での問題
- 勉学への影響
- 有害サイトへのアクセス
- SNSなど被害に合う可能性
- 金銭面への懸念
特に注意したいのが、スマホばかり使ってしまうスマホ依存症と有害サイトへのアクセスです。家庭内でしっかりとルールを決める・ペアレンタルコントロールを使ってフィルター対策を行うという方法でうまく解決できます。
小学校にスマホを持って行って大丈夫?
緊急時の連絡先として、スマホを小学校に持っていかせて大丈夫なのかしら?
ここからは文部科学省「学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議」を参考に丁寧に解説していきます。
小学校へのスマホの持ち込みは「原則禁止」の小学校がほとんどです。
この原則禁止というのが、絶妙な表現方法で、条件付きで可能としています。
小・中学校での携帯電話の持込みの原則禁止、高等学校での校内における使用制限、学校における情報モラル教育の充実、「ネット上のいじめ」等に関する取組の徹底周知を図ってきた。
文部科学省「学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議」より
やっぱり、原則禁止なのですね。
次のような場合には、例外的に持込みを認めることも考えられる。具体的には、例えば、登下校時の児童の安全確保や遠距離通学、公共交通機関を利用した通学のためなど、携帯電話を緊急時の連絡手段とせざるを得ない場合その他やむを得ない事情がある場合には、保護者から学校長に対し、児童による携帯電話(例えば、子供向け携帯電話やフィルタリングによる機能の制限を設けた携帯電話など)の学校への持込みの許可を申請させるなど、例外的に持込みを認めることも考えられる。
文部科学省「学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議」より
簡単に説明すると、登下校時の安全確保のため、緊急時の連絡手段とするのは必要じゃないかってことです。
実際に、昨今の子供が犯罪に巻き込まれるケースや、自然災害が発生する頻度が上昇していることなどから、緊急時に連絡できる手段を持つことは親としても安心感が違います。
このことで条件付きで認められているってことなのですね。
スマホの持ち込みは条件付きで可能?条件とは?
スマホの小学校への持ち込みは条件付きで可能とする学校が多いようです。
内容 | 割合 |
原則持込み禁止 | 23.1% |
原則持込み禁止とするが、一定の理由・事情に限って、家庭からの申請により持込みを認める | 66.7% |
市町村ごとに方針を明確化 | 7.7% |
また、上記の様に指導方針を定めている割合は59.7%で、明確に決まったルールが都道府県でない場合も多くあります。
この表を見る限り、ほとんどは原則禁止だけど、申請があれば認めるよってスタンスが多いようですね。
認めてくれるのはありがたいけど、条件っていったいどういったものなの?
電車通学や遠距離通学、学童保育など通学時に必要である事が明確になっていることが条件です。
その他、学校のルールに従う事が条件になります。
上記は例ですが、校内で使用を禁止するなどは当然です。また、授業中に着信音がなるなどは、教育活動に支障が発生するため、守ってもらう事が条件となります。
また、
登校時に一括で預かる、ランドセルから出さない、鍵付き保管場所に入れるなど、盗難や紛失リスクに対しての対応方法のルールも守る必要があります。
あとは授業の邪魔にならない様に、学校で使わないことは絶対条件なのね!わかったわ!!
守れない場合の罰則などはない学校がほとんどですが、持ち込み禁止の処置が取られることは可能性としてあります。しっかりと子供にルールを理解させましょう。
ルールをしっかりと決めることが大切
文部科学省の資料の通り、
学校へのスマホの持ち込みはトラブルや課題が指摘されております。
トラブルの解消のために、学校では様々なルールが決められておりますので、従いましょう。もし、守れないルールや不適当なものがあれば、保護者会など共通見解にする必要があります。
みんなで守ることが大切です。
学校での使い方・自宅での使い方など、スマホをどうやって活用していくかを親子で話し合いを行い、ルールをしっかりと決めておく必要があります。こうすることで、子供が学校で必要以上にスマホを使わず、うまくスマホと付き合いができるようになります。
また、フィルタリング機能・ペアレンタルコントロールをしっかりと付けることで、スマホ依存対策・有害サイトのブロックなどができますので、子供にスマホを持たせるなら必須です。
まとめ
小学校にスマホを持ち込みできるかどうかは、学校の判断となりますが、ほとんどの学校では条件付きで可能としている場合が多いです。
緊急時などの連絡以外で使用しない事や、教育への支障がない事など、当然の守るべきルールですが、トラブルを回避するために従いましょう。