子供にスマホを持たせたけど友達同士でトラブルがないか、自分の知らない所で危険な目に合っていないかって心配が多くあります。
どうしてもLINEの中身を確認したいのだけど、これってアリなのかしら?
子供にもプライバシーが存在するのは事実です。しかし、子供が危険な目に合わないために、子供を保護することも親の責任です。
LINEの中身を監視する親はアリなのか、ナシなのか。子供のプライバシーと親の責任を元にわかりやすく説明をします。
- LINEの中身を監視するのはアリかナシか
- 子供のプライバシーとは
- 法的な根拠
- みんなはどうしている?
LINEにはトラブルがいっぱい、親が監視したい気持ちも・・・。
子供にLINEを使わせる時って色々と心配な事がありますよね。例えば
幼い子供なら、自制心や相手への配慮が足りず、トラブルの被害者や加害者と簡単になってしまいます。わが子に限ってという言葉は、よく耳にしますよね。
親としてはLINEの中身までしっかりと確認してトラブルを未然に防ぎたい気持ちもわかるわ。
私としては見られたくないよ!だって子供にだってプライバシーってもんがあるんだから!!
その気持ちもわかるね。では、プライバシーについて法律的にどうなのか見ていきましょう。
子供のLINEを監視することはプライバシー侵害にあたるのか
子供のLINEを勝手に見るという行為は、プライバシー侵害にあたるのでしょうか。
法律の観点から考えてみましょう。
①私生活上の事実、あるいはそれらしく受け取られる事実かどうか
②一般人の感受性を基準に公開を欲しない事柄か
③実際に、一般に知られていない事柄か
引用:https://www.fuhyo-bengoshicafe.com/
実際に、家族とは言え、「勝手にスマホを見る行為」はプライバシー侵害が成立し得ます。「家族だから許される」という事はありません。
スマホには私生活上の事実がたくさん含まれており、一般の価値観から勝手に人に知られたくない事柄があり、通常は一般公開されていないからです。これらが判定の基準になります。
やっぱり、子供のスマホを勝手に見るのはダメな事なのね。
家族間でという事で、も―ママは僕のスマホは見ちゃダメという事がわかりましたね。
しかし、子供のスマホを見るのは、別の観点から考えると、法律的には問題ないのです。今から説明します。
子供の安全のため、スマホをチェックしているという場合は、プライバシー侵害にはあたりません。
その理由は、民法818条にある、未成年の子どもに対する親権を規定している部分があるからです。親権の中には、適切な教育を行う義務や、安全を確保する義務が含まれています。
なるほど、子供の安全を確保する目的であれば、親権を行使となり、プライバシー侵害にはあたらないのですね。
そう言う事です。法律的には問題がない行為なのですね。
LINEを見る行為は親子関係の問題が
子供のLINEを監視する場合、子供は嫌がることが多いでしょう。
スマホを持つ時期というのは、早くて小学生、遅くて高校生であり、ほとんどが未成年であり、プライバシー侵害には当たりません。
しかし、この時期の子供は、思春期を迎え、親子関係も難しい状況にありますよね。
そんな時に、親が子供のスマホの中身をチェックしていると考えたら、「自分だって一人前だからプライバシーがあるっ」と言ってケンカになることも。。。
親が子供のスマホを見ることは、信頼していない証でもあります。この信頼されていないという事を子供はすぐに察知してしまうのですね。
それでも、心配なのよ。どうしたらいいのよ。
そうですよね。心配を解消するためにはみんなはどうしているのでしょうか。色々な人の意見を集めてみました。
子供のLINEの監視はみんなどうしている?みんなの声まとめ
子供のLINEを監視したいとき、みんなはどうしているのでしょうか?声をまとめてみました。
子供の様子を知る為に、LINEの監視を行っているそうです。子供自体は小学生なので、まだ使い方も上手くないかもしれませんね。それでも、周りに持っている友達が多く、すでにグループチャットもあるようです。
暗証番号を共有して、何かあった時に確認する手法を取っている様子。LINE自体にはパスワードを掛けないという事で、何かあったら確認するよという事が子供にも伝わっています。
子供が不安に陥っているときに、LINEに要因があるのではないかと、ちゃんと確認できる手法を取っているようです。普段の関係性がうまくいっている様ですね。
親子でも人を尊重するのは大切です。人を傷つけないように心がける約束をしておくことも。ただ、守っているかどうかはわからないというのが難しい事。
LINEを監視したいけど、子供を尊重したい、そんなときはどうする?
子供のLINEを監視したいけど、子供のプライバシーを守りたい。そんな時にどうしたらいいでしょうか?
それは、スマホ使用の約束事(ルール)をしっかりと決める事が大切です。
おすすめは、「何かあった時には必ず見るよ」と親子の共通の見解にしておくことです。
このスマホの使用ルールの際に、LINEに対しても規定を作りましょう。
- 人を傷つける言葉を発信しない
- 暗証番号は報告
- 何かあった時は親がメッセージを確認する
- 夜間(10時以降など)に使用しない
- 友達追加は顔見知り以外しない
- プロフィールに顔や個人がわかるものを設定しない
- グループ追加時は報告する
- 特定の誰かを除外しない
- いじめやいたずらに類することは報告する
色々な例があると思いますが、子供に分かりやすく説明して、納得したうえで取り決めを行うことが大切です。
LINEの監視とはいえ、何かあった時に確認するよと同意を取っておけばよいです。
スマホを持たせた初期に、簡単なトラブルでLINEを一緒に確認するというステップを踏んでおくことをお勧めします。子供自身にスマホは共有で見られても大丈夫という認識を持たせるためです。
この時に、変なLINEを送っていることで怒ったり、ダメだしをしたり、子供を否定することはやめましょう。あくまで、子供のフォローです。
そうすることで、勝手に見ているという子供の感情は少なくなり、親自身が見ることへの罪悪感やもやもやがなくなるでしょう。
ルールを守らなかった場合や、ルールにない事があった時にも、臨機応変に対応できるように、ルール改変に関してのルールも記載しておくといいと思います。
フィルタリングが効かないLINEの危険性回避方法
LINE自体はペアレンタルコントロールで、使用時間やアプリの導入などの制限をかける程度しかフィルタリング機能が効きません。
そのため、中身を確認したいと考える人は多いでしょう。
LINEを監視する方法について
こちらも読んでみてください。
まとめ
LINEの監視はアリかナシかについてまとめてみました。
監視することはプライバシー侵害にはあたりませんが、親子の信頼関係が傷つくという側面を持っています。
どちらにも納得できるようにお互いにルールをしっかりと作って使わせるという方法をお勧めします。親の心子知らずと言いますが、子供には子供の考えがあるので、個人として尊重してあげるのをお勧めします。